2011年11月14日月曜日

金、原油比価から考えてみる

金を通貨と考えるひとは結構多いようである。この議論は個人の考え方でもあるだろうから今回はおいておこうと思う。

ただ、モノの値段の尺度として金を利用することには一定のメリットがあることもある。今回は金と原油の価格の関係を考えてみたい。

このグラフは金価格/原油(WTI)価格をグラフにしたもの。1970年〜2009年までをプロットしてある。(CBR年鑑より作成)

この期間においては、ほぼ10倍〜25倍あたりのレンジで推移している。原油の強気相場オイルショック近辺や、2008年あたりでは10倍を切ってる部分もあることが見て取れる。2008年の瞬間風速ではほぼ5倍くらいにまで到達したこともある。

2011年11月11日終値時点のNY金/WTI期近で比較すると、以下の通り18倍程度になる。
1787.5 / 98.99 = 18.06

今後この比価がどのように推移するかはわからないけれど、金価格との比較で原油を眺めてみると、現在は特に値段が高いステージというわけではなさそうである。


今回は需給を考慮にいれていないけれど、もしも金価格が通貨供給量との関連で今後も上昇するのならば、原油も上昇すると自分は考えている。もちろん、需要が今後も増加を続けたり、どこかで供給障害が起きたりすれば、また比価は10倍程度に向かう可能性がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿