2011年11月1日火曜日

Amazonの電子出版問題に思う

Amazonの電子出版にあたっての契約が国内出版社にとって厳しいということで、Amazonを指さして金切り声をあげている反対勢力がいるようだ。

「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る


でも、Amazonは自社にとって都合のいい契約を出してくるのは当然であって、出版社側だってカウンターオファーを出すことも可能だし、交渉が平行線だったら契約を結ばず、Amazonから出版しなければいいだけだと思うのだけど。iBookの方が条件いいと思えばそっちとだけ結ぶのもありだろうし。

作家との話し合いだってやればいいだけの話だ。そもそも絶版になって書籍からの印税なんて入ってこなかったのだから、作家だっておいしい話だ。一時金が払えないなら、売上から支払う契約にすればいいだけだと思う。

紙の書籍より安くするのが嫌なら契約結ばなきゃいいし。きっと業界の慣習でずっと仕事してきて、交渉なんてしたことがないのだろう。

ひろゆき氏はTwitterでこんな風につぶやいている。
引用:
 Hiroyuki Nishimura 

Amazonが電子出版の55%を取りたいって日本の出版社に言った話が、なんで「Amazonひどい」になるんだろう。嫌なら、Amazonに乗らなければいいだけ。Amazonの流通網を使いたいけど、金額は出版社に有利にしたいって駆け引きでしかない。


:引用ここまで
ほんと同意だ。

誰の幸せにもならないっていうのも嘘。少なくとも消費者は損しない。昔の書籍を古本屋巡りしたりしなくてもいいっていうだけでも大きな進歩だ。出版社や取次の都合でちょっと時がたった良書が書店にならばないっていうのは異常事態だ。
実際、英語での出版物はKindleで買っているし、ものすごく便利。世界で売れる出版物ならマーケットも広がると思うが。

印刷さえすれば取次からお金が入るから、その仕組みの上で自転車操業してた出版社なんかはどんどん淘汰されるだろうけど。


個人的にはAmazonやAppleでなくたっていい。Sonyだって、楽天だって、Googleだって。いい本に出会う機会が増えれば単純にそれだけで人生得だし、それが安く手に入るとなればなおうれしいっていうだけだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿