2011年11月11日金曜日

オリンパスの飛ばし問題

オリンパスの飛ばし問題から、日本市場の透明性に疑問をもたれているようだ。でも、それはちと違う。飛ばしなんてそもそも古典的な手法で、後から後からでてくるように横行している問題だ。

日本以外だって、ギリシャだってデリバティブ使って飛ばしみたいなことしていたわけだし。フランスだってユーロ加盟時に年金使って怪しげな事をやっていた。

結局のところ、飛ばしをなくすことはできないだろう。苦しくなって自転車操業に陥った会社が高利貸しに手を出すのと同じで、株主や世の中からの叱責に耐えられない経営者は飛ばしに手を出す。

では少しでも減らす方法はあるのだろうか?損失に対しての叱責から経営者が受ける痛みが、今回のような事件の時に受けるペナルティを下回ることになれば、多少は減ってくるだろう。でも叱責で受ける苦痛はとてつもなく大きい。ペナルティは相当大きくないといけないだろう。

過去のペナルティを観てみれば、山一の件だって執行猶予がついているし、それならやっちゃうと思う。だって、犯罪者として責め立てられてつらいっていってもそれは巨額損失出したって一緒だし、そもそもばれなきゃいいのだ。

というわけで、きっと飛ばしを含む粉飾決算が減ることはないだろう。


でも発見を早めることはできるかもしれない。今回オリンパスでこの問題があぶりだされたのは、外国人経営者だったからという面があることは間違いがない。日本人同士の暗黙の了解で黙っていたものをぶちまけられた感じだろう。

その意味で外国人かどうかはおいておいて、外部からの風を経営にいれることがこれからの日本企業には必要になるのではないだろうか?

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