2011年6月24日金曜日

戦略備蓄の放出

昨日IEAが原油の戦略備蓄を放出するというニュースが流れ、原油マーケットはパニック的な売りもあり、大きく下げた。
OPECの増産見送りがよほど腹に据えかねたのだろう。

でも戦略備蓄の放出といっても6,000万バレルにとどまる。これって米国の消費量の3日分でしかないし、200万バレルずつ毎日放出ってことみたいだから1ヶ月限定ということになる。

そもそもリビアが日量150万バレル強、生産していたものが、現在は20万バレルくらい?ほぼゼロみたいなもの。概ねそれを戦略備蓄放出で埋めることになるのだけど、この期間にリビアが収まれば問題ないけど、仮にカダフィが倒れたとて、リビアがまともに国として機能するかは疑問だ。

そもそも今って、原油は高いのだろうか?金原油比価でみるとリーマンショック直前の原油高騰局面の3分の1。リーマンショック直前が適正価格かどうかはわからないけど、この10年で一番安い水準にあるのは間違いない。

世界需要は過去最大を更新しつつあり、供給は増えていない。景気懸念のある米国ですら、ガソリン消費量は前年比プラスだ。値が下がればさらに需要は増えそうな気がするが。少なくとも減らない。

供給が増えてこないのは現在の価格では投資するメリットがないということかもしれない。

いずれにせよ、原油はまだまだあがると確信している。

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